当博物館に展示している剥製標本の一部をご紹介します
全長27cm。体の上面は赤褐色で紫色の光沢がり、くちばしは赤く大きい。 4月に南方から渡ってきて6月頃繁殖活動をします。ヤモリ、トカゲ、 ヘビを補食します。キョロロローと鳴きます。
全長約26cm。タカの仲間では最も小さく全国的に分布しています。 雌は雄より大きく腹の白さと褐色の横斑がはっきりしています。 繁殖期には森の中でキイーキイーと鳴くのが聞こえます。 木々の間をすばやく飛びマジロのような小鳥を補食します。
全長約6cm。雄の前足は長く、先端にトゲがあります。 1984年新種として登録された天然記念物で、 沖縄本島北部地域だけに生息する固有種です。
全長35cm。全体的に緑色で、虹彩と脚は赤く、くちばしは青い。 繁殖期には樹上に枯れ枝を敷いて巣を作ります。 木の実を食べ、笛を吹いているような声で鳴きます。
全長40cm。体全体が黒くみえるが、カラスほど黒くはなく、 太陽光が当たると頸部や肩や背に緑色や赤紫色の光沢が見られます。 深い森に住み警戒心が強い。ウォッウォーと鳴く声が10月頃聞かれます。 木の実をよく食べます。
全長35cm。よく太った体形の森林性のシギで、 目の位置が不自然なほど頭の後ろに寄っています。 弱々しい歩き方で、すわった姿でよく観察されます。 夜行性で草地でミミズなどを捕食します。 県内には冬季に渡来します。近縁種のアマミヤマシギに比べると 足が短く翼や背面の茶色味が強いです。
体長25cm。方言名イーブー。奄美大島から南西諸島にかけて分布します。 淵や倒木や木の根、草のおおいかぶさったところにいることが多く、 底をはなれて中層に静止し、流下する動物や昆虫を補食します。 国内の河川産ハゼ類のなかではずばぬけて敏捷で、すばらしい跳躍をみせます。
ハブ対策として移入されたマングースですが、今やヤンバルクイナなどの 貴重生物をおびやかし農作物に被害を与える存在です。
全長約20cm。上面が褐色で下面は淡茶褐色、虹彩は黄色、 夜行性で昆虫、ヤモリ、トカゲなどを補食します。 本土のコノハズクとは鳴き声が違いコホォーコホォーと鳴く声が森でよく聞かれます。
全長約24.5cm。全体に灰褐色で複雑な斑紋があり、虹彩はオレンジ色、 コノハズクより大きく夜行性です。樹胴に巣をかまえ、 鳴き声はクィークィーやウォッウォッウォッと三連音で鳴きます。
全長約15.5cm。体の大部分はオリーブ褐色で、白い眉斑とあごに白い線があります。 雄はのどが赤く、雌成鳥ののどは白いが少々赤味を帯びるものもいます。 夏鳥として北海道に渡来し繁殖しますが本州以南では春秋の渡り期に旅鳥として 見られます。県内でも数多く越冬していますが、茂みから出てくることは少なく 目にする機会は少ないです。
全身、煙黒色で、タスマニアやオーストラリア南東部の島で繁殖し、春から夏にかけて 日本近海を通過し、繁殖期は9~5月で非繁殖期にはベーリング海で過ごします。 イカや魚、オキアミなどを見つけると海面に降りて補食します。
カラスより少し小さく、一般になじみ深いワシタカ類である。現在、松林などの休息地が減り、主な生息地の農耕地での農薬使用によるえさの減少で生息が脅かされている。
全長約19cm。ムクドリより小さく、雄は頭部が白色味があり、耳の周辺が 赤茶色を帯びます。背は黒くて紫色の光沢があります。翼と尾は黒く、 雨覆中央が黒色味を帯びます。腰は淡黄色で、くちばしや足は黒色味がある。 雌は頭部と下面が淡い黄褐色をおびます。県内には秋、サシバの渡来する少し前に 大群で飛来することが知られています。
方言名カーラカンジュー。美しいコバルトブルーをしています。